海ぶどうにも含まれる「食物繊維」について

排便に関係する食物繊維

排便を促す効果が高いことで知られる食物繊維ですが、昔は体内で消化吸収されずに体外へ排出されてしまうことから、 価値が無いもの、食べ物のカスと考えられていました。しかし現在は多くのお医者さんや博士の研究結果から、 健康に役立つ働きがわかり「第六の栄養素」とまで言われています。

体内に摂取された食物繊維は大腸の中で水を吸収し膨らみます。それにより、大腸の運動が活発になり排便を促してくれます。 また、米やパンなどの炭水化物には糖質が多く含まれますが、食物繊維と一緒に摂ることで血糖値の上昇をゆるやかにしてくれます。

不溶性食物繊維

食物繊維は大きく分けてふたつに分類されます。そのひとつが不溶性食物繊維です。 不溶性食物繊維は、豆類や穀物類、きのこや野菜などに多く含まれ、食物繊維の説明で述べたように、 腸のぜんどう運動を活発にして排便を促してくれます。

水溶性食物繊維

そしてもうひとつが、海ぶどうに多く含まれる水溶性食物繊維です。 水溶性食物繊維は、糖質の吸収をゆるやかにし、食後の血糖値の上昇をおさえてくれるとされています。 水溶性食物繊維にはヌルヌルした粘着性があるのですが、粘着性のある食品は胃腸内をゆっくり移動するので、 腹持ちがよく食べ過ぎをおさえます。 水溶性食物繊維を含む食材は海ぶどうの他に、昆布やわかめ、ひじき、こんにゃく、寒天、りんご、いちごなどがあります。